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WordPressバックアッププラグイン|
無料とBackWPupの選び方
プラグインの名前で選ぶ前に、何をどこへ残すかを決めてください。無料枠でもBackWPupでも、同じサーバー内だけに置くと、戻せる保証にはなりません。取り方の軸から書いて、設定と、プラグインを使わない手順へ進みます。
WordPressバックアッププラグインの選ぶ軸
バックアッププラグインは、人気順や「一番使われている」という説明だけでは選べません。戻したいときに足りないのは、だいたいファイルかデータベースか保存先のどれかです。プラグインを入れる前に、公開ファイル、アップロード画像、データベース、設定ファイルの4つを、それぞれ残すかどうかを紙に書いてください。残さないと決めたものは、戻したあとに手動で作り直す前提になります。
残す対象を先に分ける
WordPressは、テーマとプラグインの実体がファイルにあり、投稿と設定の多くがデータベースにあります。どちらか一方だけ残しても、見た目は戻っても記事が消える、記事は戻っても画像が欠ける、という欠け方をします。カスタム投稿やEC、会員機能があるサイトは、プラグイン固有の表もデータベースに入っています。残す対象を「全部」と書くのではなく、wp-content、wp-config.php、データベース全体、という単位で書き出してください。
同じサーバーの別フォルダへコピーするだけでは、ディスク障害とアカウント侵害の両方に弱いです。改ざんされたあと、バックアップ置き場まで上書きされる事例は珍しくありません。保存先は、公開サイトとは別の領域、できれば別事業者の領域を1つ以上持ってください。プラグインの画面に「ローカルに保存」とだけ出ていても、それは公開サーバーの中です。
頻度と世代と失敗の見え方
更新が多いサイトは日次、お知らせを月に数回出すサイトでも週次より短い間隔を基準にします。1世代しか残らない設定は、壊れたあとに取ったバックアップで上書きして終わります。少なくとも更新前、公開後、週の終わり、という3点は残してください。失敗したときに管理画面へ入らないと気づけない設定は、失敗と同じです。メールか外部の通知で「取れなかった」が届くかを、選ぶ軸に入れてください。
復元の試験をしていないバックアップは、ファイルがあるという記録にすぎません。プラグインを決めたあと、テスト用のディレクトリか別ドメインで一度戻してください。戻しに何分かかるか、どの画面が欠けるか、パーマリンクを打ち直す必要があるかをメモします。この試験を避けたまま本番だけに置くと、障害の当日に手順を探すことになります。
選ぶ軸を製品名で埋めると、導入の翌日に「取れていない」と気づきます。軸は対象、保存先、頻度、世代、失敗通知、復元試験の6つです。6つを書き出した紙を、プラグインの画面と突き合わせてください。画面に無い項目は、そのプラグインの限界です。限界を別の手段で補えるなら使ってよく、補えないなら候補から外します。BackWPupもUpdraftPlusも、この突き合わせの対象であって、最初から決める名前ではありません。
バックアッププラグインのおすすめ条件
おすすめは製品名の順位ではなく、条件の充足です。公式ディレクトリから入れられること、最終更新が近いこと、保存先をサイトの外に向けられること、ログが残ること、除外設定があること。この5つが揃わないプラグインは、便利に見えても運用の途中で止まります。有料の追加機能がある製品でも、無料枠の範囲で条件を満たせるなら、それで始められます。
保存先をサイトの外へ向けられるか
外部ストレージ、別アカウントのオブジェクト保存、別サーバーのFTP先、いずれかへ出せるかを見てください。メール添付だけで済ませる条件は、容量の大きいサイトでは途中で切れます。保存先の認証情報は、WordPressの管理者パスワードと別にしてください。同じパスワードを使い回すと、管理画面を取られたときにバックアップ置き場も開きます。
増分で取れる製品は、毎回フルコピーする製品よりサーバー負荷が小さいことがあります。ただし増分だけに頼ると、最初のフルが壊れたときに後続も使えません。フルを週に1回、増分を日次、という組み合わせが取れるかを見てください。取れない製品でも、フルを短い間隔で回し、古い世代を残す運用で補えます。
除外と負荷と権限
キャッシュ、一時ファイル、バックアップの入れ子、動画の原盤など、毎回取る必要がないものがあります。除外できないプラグインは、ディスクを圧迫し、取得そのものが時間切れになります。取得中に公開面が遅くなるかも見てください。共用サーバーでは、取得時刻をアクセスの少ない時間へずらす設定がある方が安全です。
管理者権限を持つアカウントが増えるほど、プラグイン設定を変えられる人も増えます。バックアップ設定は、日常の投稿担当とは分けたアカウントで持ってください。プラグインの画面から復元まで一発でできる製品は便利ですが、その画面に入れる人が多いと、誤って古い世代へ戻す事故が起きます。復元ボタンの場所と、誰が押せるかを先に決めてください。
無料のバックアッププラグイン
無料で始められる代表として、UpdraftPlusの無料枠があります。ファイルとデータベースを分けて取れ、外部の保存先を選べる範囲があります。無料枠の保存先や世代数は、製品側の案内が変わるので、導入時点の画面で確認してください。ここでは料金を決め打ちしません。無料枠で足りるかは、サイトの容量と保存先の数で決まります。
UpdraftPlusの無料枠で先に確かめること
インストールは公式ディレクトリからにしてください。似た名前の配布は使わないでください。有効化したら、ファイルとデータベースの両方に印が付いているか、保存先がローカルだけになっていないかを見ます。ローカルだけなら、外部へ出す設定を追加するか、このプラグインではない手段を併用してください。取得を手動で1回走らせ、完了ログと保存先の実ファイルを突き合わせます。
復元の画面がある場合も、本番でいきなり押さないでください。別環境へ戻せるか、戻したあとにログインできるかを先に見ます。無料枠で復元手順が画面に出ないときは、保存された書庫を手元に下ろし、手動の戻し方と組み合わせます。プラグインの画面だけを信じると、書庫の中身が欠けていても気づけません。
無料枠の限界の見方
無料のバックアッププラグインは、取得そのものが止まることがあります。時間制限、メモリ制限、保存先の認証切れ、ディスク不足です。止まったあとに「前回成功」とだけ残る画面があります。成功時刻と保存先の更新時刻がずれていないかを、週に一度見てください。ずれているなら、無料枠のまま回数を減らすか、プラグインなしの取得を併用します。
複数の無料プラグインを同時に入れると、同じディレクトリを二重に固め、サーバーが先に倒れます。バックアップ用のプラグインは1系統にしてください。移行用の複製プラグインと、定期バックアップのプラグインは役割が違います。複製用を定期実行に転用すると、公開を止める設定が紛れることがあります。役割が違うものは混ぜないでください。
BackWPupの範囲
BackWPupは、ジョブ単位でファイルとデータベースを固め、外部へ送れるプラグインです。日本語の管理画面で設定を追いやすいので、紹介されることが多いです。ただしBackWPupだけが正解ではありません。すでにUpdraftPlusで外部保存と復元試験が回っているサイトは、無理に差し替えない方が事故が少ないです。ホストのスナップショットが日次で別領域に残る契約なら、プラグインは補助です。
向くサイトと向かないサイト
向くのは、投稿と固定ページが中心で、アップロード容量が極端に大きくないサイトです。ジョブを分けて、データベースだけ毎日、ファイルは週次、という切り方がしやすいです。向かないのは、商品画像が膨大な店舗、会員のアップロードが毎日増えるサイト、取得中にタイムアウトしやすい共用プランです。この場合は、ホストのスナップショットか、サーバー側の取得を主にして、プラグインは設定ファイルとデータベースに絞ります。
BackWPupは、取得した書庫を公開ディレクトリの近くに置く設定にもできます。その置き場を検索や直リンクで拾われると、サイトの中身がそのまま漏れます。保存先は公開されない領域か、外部だけにしてください。取得後にサーバー上の書庫を消す設定があるなら、外部への送付が成功したあとに限って使います。送付前に消すと、何も残らないジョブになります。
できることとできないこと
できることは、指定したファイルとデータベースの取得、スケジュール、ログ、外部への送付です。できないことは、改ざんの検知、ログイン防御、表示速度の改善です。バックアッププラグインを入れただけで安全になったと思わないでください。復元の責任も、プラグインではなく運用する側に残ります。ジョブが緑でも、戻したサイトが動くかは別の確認です。
有料版がある製品でも、この記事では価格を書きません。無料の範囲でジョブが回るか、外部へ出せるか、ログが読めるかだけで判断してください。足りない機能を有料で足すかは、保存先の数とサポートの要否で後から決められます。最初から有料を前提にしない方が、設定の失敗に気づきやすいです。
BackWPupの設定
公式ディレクトリから入れ、有効化したら、最初にジョブを1つだけ作ります。名前は「データベース日次」のように、対象と間隔が分かる語にしてください。1つのジョブに全部を詰め込まない方が、失敗の切り分けが早いです。設定を保存したら、スケジュールを組む前に手動実行を1回してください。手動で失敗するジョブを自動にしても、毎日失敗するだけです。
ジョブで選ぶ対象
データベースのジョブでは、WordPressが使っているデータベースを対象にします。表の接頭辞が標準と違う場合は、画面の一覧で自分の表だけが選ばれているかを見てください。ファイルのジョブでは、wp-contentを基本にし、wp-config.phpを含めるかをサイトごとに決めます。設定ファイルには接続情報があるので、外部へ出すなら保存先の権限を狭くしてください。テーマの親ファイルまで毎回取る必要がない場合は、使っている子テーマと追加CSSに絞れます。
除外には、キャッシュ用ディレクトリ、バックアップ用ディレクトリ、大きな動画、開発用の複製フォルダを入れてください。除外を忘れると、取得時間が延び、共用サーバーでは途中で切れます。切り方の目安は、取得が十数分を超えるなら対象を分けることです。分けるときは、データベースとアップロードとそれ以外、の3ジョブから始めます。
保存先と時刻とログ
保存先は、公開ディレクトリ配下を避け、外部を1つ以上にしてください。認証情報は、バックアップ専用のアカウントを作り、サイト管理者のパスワードを使い回さないでください。送付が成功したか、保存先の容量が残っているかは、プラグインの画面だけでなく保存先側でも見てください。成功と出ても、先で上書き禁止になっていないことがあります。
実行時刻は、フォームが集中する時間と更新作業の時間を外します。失敗通知は、普段見るメールへ送ってください。通知先を制作当時の担当者のままにしていると、失敗が誰にも届きません。ログは直近だけでなく、失敗した回の直前も残します。同じ警告が続いているなら、対象の縮小か、プラグイン以外の取得へ切り替えてください。
ジョブを複製して試すときは、保存先を本番と同じにしないでください。試験用のジョブが本番の世代を上書きします。試験が終わったら試験用ジョブは消し、残った試験用の書庫も先から消してください。残したままにすると、翌月の成功確認でどれが本番か分からなくなります。本番のジョブ名には、対象と間隔以外の飾りを付けない方が、後から見る人が迷いません。
復元の試し方
本番の上に戻す試験はしないでください。別ディレクトリか別ドメインを用意し、データベースを空の状態から流し、ファイルを置き、wp-config.phpの接続先だけ合わせます。ログインできる、トップが開く、投稿1件の画像が出る、フォームの画面が開く、この4点を見ます。足りないものがあれば、ジョブの対象に戻して加えます。試験で使った別環境は、残したまま公開しないでください。
バックアップをプラグインなしで取る
プラグインは便利ですが、必須ではありません。サーバーのファイルマネージャとデータベースの書き出し、ホストのスナップショット、手元への同期、どれかで同じ対象を残せます。プラグインが重い、更新で壊れやすい、管理画面に入れない、というサイトは、プラグインなしを主にしてください。手順の細部はWordPressバックアップの取り方に分けて書いています。ここではプラグインと比較する範囲だけ書きます。
ホストの画面で残す
レンタルサーバーの多くは、ディレクトリの圧縮とデータベースの書き出しを画面からできます。取る対象は、公開ディレクトリ一式と、WordPressが使っているデータベースです。保存先を同じサーバーの中だけにしないでください。書き出したファイルは手元か別領域へ移し、サーバー上の複製は残す期間を決めて消します。残しっぱなしは、漏えいと同じ置き方です。
スナップショットがある契約なら、取得時刻と世代数を確認してください。スナップショットは速いですが、サイトを丸ごと戻す操作になりやすく、一部の投稿だけ戻す用途には向いていません。プラグインのジョブと役割が違うので、両方あるときは「日次の差し戻しはスナップショット、記事単位はデータベースの書き出し」のように分けて書いてください。
手元へ同期する
SFTPでwp-contentと設定ファイルを手元へ引き、データベースは管理画面の書き出しで別ファイルにします。手元のディスクも、サイトのバックアップ置き場です。暗号化しない共有フォルダへ置かないでください。手元へ引く作業は時間がかかるので、毎日の主手段にはしにくいです。週次の保険、またはプラグインが失敗した週の代替として使います。
プラグインなしで取る利点は、管理画面が開けないときでも残せることでしょう。欠点は、失敗に気づきにくいことです。カレンダーに「残した日」を書き、保存先の更新時刻を見る習慣を付けてください。習慣が続かないなら、プラグインの通知か、月次の保守に載せた方が欠けません。サイト当番のWordPress保守は、日次バックアップを別領域へ残す前提で回します。
WordPressバックアッププラグインのあと
入れただけでは終わりません。入れた翌週から、成功の確認、保存先の容量、復元試験の記録、対象の見直しを回してください。プラグインの更新も、本体や他プラグインと同じく確認してから適用します。バックアップ用のプラグインが古いと、取得形式が変わり、古い世代が戻せなくなることがあります。更新前に、直近の成功書庫を別へコピーしてください。
毎週見る3点
1つ目は、予定した時刻に成功しているかです。失敗が続いていれば、対象を減らすか、プラグインなしへ切り替えます。2つ目は、保存先の容量です。容量が尽きると、成功と出ても古い世代だけが残ります。3つ目は、世代の数です。更新前の世代が残っているかを見てください。残っていなければ、更新のたびに戻れない状態です。
大きな変更の前は、ジョブを待たずに手動で1回取ってください。テーマの差し替え、決済の設定、PHPの更新、ドメインの付け替えが該当します。取った書庫の名前に、変更の内容を付けてください。日付だけの名前は、どの変更の直前かが分からなくなります。戻したあとに「何を戻したか」を残すためです。
プラグインをやめるとき
別の手段へ切り替えるときは、古いプラグインを消す前に、新しい手段で1回成功させてください。両方を並行する期間を1週は取ると、欠けに気づきます。消したあと、サーバー上に残った書庫と、プラグインが作ったディレクトリを確認してください。公開される場所に残っていれば移すか消します。設定に書いた外部の認証情報も、使わなくなったら先のサービス側で無効にしてください。
バックアッププラグインが自分で難しいとき
ジョブが毎回失敗する、保存先の認証が分からない、復元試験でログインできない、という段階まで来たら、プラグインの設定を増やさないでください。設定を増やすほど、どれが原因かが見えなくなります。自分で進める範囲は、手動の取り方と戻し方までです。定期取得と世代管理まで任せたい場合は、WordPress保守へ戻してください。
保守に載せる範囲
サイト当番のWordPress保守は、ファイルとデータベースを日次で別領域に残し、世代を管理します。死活は全プランで24時間365日、1秒単位です。マルウェアと改ざんの監視はスタンダード月額17,800円以上です。ライト月額8,800円、プレミアム月額34,800円の比較は料金ページにあります。バックアッププラグインの導入だけを切り出した定価は設けていません。
すでにBackWPupやUpdraftPlusが動いているサイトは、無理に外さず、保存先と成功確認だけをこちらで見る形にもできます。動いていないサイトは、プラグインにこだわらず、サーバー側の取得から組み立てます。相談のときは、公開URL、使っているプラグイン名、保存先がサーバー内か外か、最後に成功した日を書いてください。そこから、自分で続けるか、保守に載せるかを分けて返します。
プラグインの画面が英語のままで設定を止めている場合も、名前の差し替えから始めないでください。先に残す対象と保存先だけ決め、画面の言葉は公式の説明と突き合わせます。決められない項目は空欄のまま渡し、空欄を埋めるために出自の分からない解説サイトの手順を貼らないでください。空欄のままの方が、こちらで切り分けやすいです。
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公開URLと、いま残している場所がサーバー内か外かを書いてください。プラグインの設定を増やす前に、戻せる形かどうかを切り分けます。